2015年6月18日木曜日

単板と速乾ボンド

突然ですが、この木の樹種は、なんでしょうか?

正解は、樺の木です。

樺の木なのですが、実は、これは、野材(2x1)に単板を貼ったものなのです。

写真だから、特にですが、本物と見分けがつかないでしょ?

単板とは、簡単に説明すると、材木を薄くスライスしたシート状の材料のことです。

このシートを貼ることで、美しい木目が際立つ無垢材のようになるのです。

実は、最近では、和室の柱などの多くを、この単板貼りの材木で、仕上げているというお宅も多いのです。


この単板を貼ると書きましたが、どのように貼ると思われますか。

よく使うのが、速乾ボンドです。このボンドは、貼り合わせてすぐに強度がでて、離れなくなるので、単板などの仕上材を貼るのに非常に便利です。



速乾ボンドの使い方は簡単なのですが、幾つか注意点があります。

1つ目は、貼り合わせる材料の両方に塗ることです。
専用の刷毛がありますので、それで、薄くのばしながら、むらが出ないように塗ります。

2つ目の注意点は、すぐに貼り合わせるのではなく、しばらく乾燥するのを待つことです。
貼り合わせるタイミングは、塗ったところを指で触ってみて、指に少しつくかどうかというところです。

最後に、貼り合わせたら最後、剥がれませんので、注意深く貼ることです。
失敗したから、めくって、もう一度やり直しってことはできませんので、くれぐれもご注意ください。

ちなみに、単板を貼る前は、こんな感じです。
クロス用のパテで、ビス穴や傷を補修しています。
速乾ボンドが余計なところにつかないように、マスキングテープを貼っています。













専用の刷毛で、速乾ボンドを塗っているところです。

単板を綺麗に仕上げるために、速乾ボンドは薄く、だまにならないように塗りましょう。













ということで、今日は、単板と速乾ボンドに関するお話でした。


更新を楽しみにしてくださっている方は、久しぶりの更新なのに、工事の進み具合はどうなっているの?とお思いでしょう。

最近、やっと、左手の腱鞘炎もよくなりだしたので、ぼちぼち工事の方を再開しています。
今、壁に珪藻土を塗るための準備をしていますので、もう少しすれば、美しく仕上がった壁をご披露できると思います。

ですので、もうしばらく、お待ちください。
気長にお付き合いいただければと思います。

では、また。


追記
速乾ボンドの品番に関するご質問がありましたので、写真を載せておきます。

メーカーは、”アイカ”で、品番は”RQ-V1”です。

このアイカのボンドは、刷毛で塗ったときの伸びが良いので、愛用しています。

参考になさってください。